手の使い過ぎで起こる腱鞘炎について

手の使い過ぎで起こる腱鞘炎について

腱鞘炎とは?

手の使い過ぎにより「腱」や「腱鞘」が過剰に擦れたり引っかかったりして炎症が生じ、痛みや腫れが出てくる症状を腱鞘炎と言います。

「腱」とは骨と筋肉を繋いでいる組織の事で、「腱鞘」とは腱が骨から離れない様にところどころバンドのようにとめておく組織の事です。

腱や腱鞘は全身に存在していますが、腱鞘炎の発症部位は、日常生活で細かな動きを行なっている手首・指が圧倒的に多いです。

腱鞘炎の原因

腱鞘炎の原因は、同じ動作を繰り返す事による使い過ぎ(オーバーユース・overuse)と考えられています。

その為、昔はラケットを使うスポーツ、パソコンを使うデスクワーク、料理人、子育て中の抱っこなど、手を酷使する人に起こる職業病の様に思われていましたが、最近はスマホの使い過ぎによって起こる事も増えています。

その他妊娠や更年期などでホルモンバランスが崩れていたり、糖尿病やリウマチに罹患するなど、筋肉の使い過ぎ以外でも起こる事があります。

 

一般的な治療法

主に保存療法、薬物療法、手術に分けられます。

保存療法

手や指の使い過ぎが原因なので、出来るだけ使用頻度を減らして安静にします。どうしても長時間使わざるを得ない場合は、適度に休憩を取ったり、ストレッチをして少しでも負担を軽減させるよう気をつけます。

もし患部が腫れていたり熱感がある場合は、氷などでアイシングをします。

場合によっては添え木やギプスなど脱着可能な装具を使って固定する事もあります。

薬物療法

一般的には鎮痛消炎剤の塗り薬や湿布などで、痛みや炎症を抑えていきます。

それらでも改善が見られない場合は、ステロイド注射を打つ事もあります。

手術

保存療法・薬物療法をやってもあまり効果がなかったり、再発を繰り返して日常生活に支障が出ている場合は、腫れて厚くなった腱鞘を切って開く手術(腱鞘切開)を勧められます。

骨盤王国の考え方

骨盤王国では悪い部分だけ見るのではなく、身体全体を見ます。

何故なら体全体を整えないと変化がしにくく、しても元に戻りやすいからです。

例えばラケットを横から振ると手首に痛みが出るとしましょう。手首に痛みが出るという事は、手首の関節・筋肉のバランスが悪くなっていて負担がかかっていると考えられます。それを放置していると、肘・肩・背骨・・・・とどんどんバランスが崩れていく可能性があります。ここまで広範囲でバランスが崩れていると、手首だけを調整しても他はバランスの悪いままなので、また戻っていってしまうわけです。

更に関節・筋肉のバランスが悪くなっているという事は、血行不良が起きている為、回復力が落ちてしまう原因にもなります。

ここも体を良い状態でキープする上で、非常に重要なポイントになります。

そこで当店では、

➀全身を調べて、バランスを整えて回復力を上げる。

②必要があれば痛みのある個所を調整する。

③正しい体の使い方を教える。

これを軸に施術を行っていきます。このやり方が一番持続させられる方法だと考えます。

最後に

腱鞘炎について理解してもらえましたか?

今までも施術を受けて変わらなかったり、腱鞘炎で日常生活が大変と感じている方は、全身からのアプローチが有効かもしれません。

腱鞘炎でお悩みの方は是非一度、ご来店下さい!